【呪われし島】オークアイランドの財宝とテンプル騎士団の関連性

インディージョーンズのように、伝説の財宝を目指して人生を懸けるトレジャーハンターは、現在でも後を断たない。

だが実際のところは、世界で噂されているほとんどの財宝は未だ発見されていない。しかしだ。イギリスのサフォーク州で語り継がれていた「ホクスンの財宝」や、インディージョーンズでおなじみの「クリスタルスカル」など、世の中には本当に発見された伝説のお宝もあることから、一概にすべてを「作り話だ」と一括りにはできないのである。

そんな、世界中のトレジャーハンターを魅了して止まない「伝説の島」が存在する。

今回紹介するのはカナダ、ノバスコシア州に浮かぶ小島オークアイランドだ。そこにもまた、恐怖の呪いと夢のようなお宝伝説が囁かれている。

目次

オークアイランドとは?

オークアイランドとは?
毎年、世界中からお宝伝説に魅せられた人々が押し寄せるオークアイランドは、数百、数千年前に何者かが〝何か〟を隠したという証拠がいくつも挙がっている。

もともとノバスコシア州は西洋人、すなわちバイキングが北アメリカで最初に入植したといわれる場所であり、そのことから、このオークアイランドはフリーメイソン、テンプル騎士団との関わりも囁かれているのだ。

オークアイランドで発見された「奇妙な穴」

オークアイランドで発見された「奇妙な穴」
1975年、深さ30メートルにも及ぶ奇妙な穴が発見された。この穴には、目印としてココナッツや木の繊維などが3メートルごとに埋まっていたそうだ。

そもそもオークアイランドには、数百年前に海賊たちが黄金や秘宝を隠したという伝説があったことから、「この穴こそ例の財宝が眠る隠し場所だ」と世界中で噂が飛び交うことに。

実際掘り進めていくと、「ここから12メートル下に200万ポンドあり」というメッセージも残されており、多くの人が発掘作業を試みたのだが、なんと穴にはトラップが仕込まれていた。

一定の深さまで掘ると海水が流れ込んでくるのである。海水を除去し、また発掘作業を始めてもすぐに穴は海水に埋められてしまうのである。

進められる発掘調査と呪いの犠牲

進められる発掘調査と呪いの犠牲

そこで1861年に調査チームが出動。トラップを防ぐためにあらゆる策を講じた。しかし、このトラップは実に高度な仕組みとなっており、浸水を防ぐことはできず調査を断念。

さらに1960年に行われた再調査では、なんと作業員が死亡するという悲劇が起きてしまった。発掘作業に使われたボイラーのエンジンが水で爆発したのだ。この一件は、ただの事故に見えるかもしれないが、実はこれだけではない。

この事故以前に行われた1896年の発掘作業でも、トラップを防ぐために仕掛けられたダイナマイトで1名が死亡している。1965年には、ガソリンから排出された一酸化炭素で4名が死亡。

どんどん人が死んでいき、結局発掘作業は中止を余儀なくされた。

意味不明な碑文

意味不明な碑文
また、この穴が最初に掘られた1799年には、こんな石版が発見されている。

石版には何かメッセージが掘られていたのだが、この世には存在しない言語で書かれていて解読不能だった。当時は石版なんてどうでもよかったらしく、目指すは財宝のみ。残念なことに石版は付近の家の煙突の建材として仕様され、現在では行方がわからなくなっているんだそう…。紹介した画像は、石版の目撃者の証言をもとに再現されたレプリカである。

なにを考えたら、ロマン溢れる石版を煙突に使おうと思うのか、本人をぶん殴りたくなるのはボクだけじゃないと思う。

オークアイランドに囁かれるフリーメイソンの影

オークアイランドに囁かれるフリーメイソンの影
上の画像を見ていただきたい。これはオークアイランドの島各所に転がる、シンボルが掘られた石だ。

この石に刻まれている「G」という文字は、フリーメイソンのシンボルである「G」なのだ。この石の下に、何かが隠されているというメッセージだろうか?

というのも、このオークアイランドにフリーメイソンが何かを隠していたとしても、不思議ではないのだ。これはあくまでボクの考察に過ぎないので、エンタメとして聞いてほしい。

【考察1】キャプテン・キッドが隠したものとは?

【考察】キャプテン・キッドはフリーメイソンだった?

もともと、このオークアイランドに財宝を隠したとされているのは、あの伝説の海賊「キャプテン・キッド」である。そして彼は、スコットランドの生まれだ。

以前、« テンプル騎士団についての記事にて話したのだが、スコットランドはフリーメイソン設立の地と言われている。フリーメイソンの祖であるテンプル騎士団は、フランス国王フィリップ4世から迫害され、海賊となって海に出た。そうして辿り着いた地が、スコットランドなのだ。

そんな地で生まれた海賊キャプテン・キッド。島中に散らばるフリーメイソンの刻印石。だとすると、キッドは何を隠したのか?

そう、「キリストの聖杯」である。

オークアイランドに眠る聖杯?

オークアイランドに眠る聖杯?
当時のテンプル騎士団総長ジャック・ド・モレーは、処刑前に「キリストの聖杯」を隠した。生き残ったテンプル騎士団が、聖杯を引き継ぎ、スコットランドにてフリーメイソンを設立。

そんなスコットランドで海賊として名を馳せたキッド。ここには何らかのつながりを感じざるを得ない。

つまり、海賊となったテンプル騎士団が流れ着いた地であり、フリーメイソン発祥の地。そんなスコットランドで育ち、世界に名を馳せた海賊「キャプテン・キッド」がオークアイランドに財宝を隠した。となると、オークアイランドに隠されているのは「キリストの聖杯」と考えれば、全て辻褄が合ってしまう。

しかし、キッドがフリーメイソンメンバーであった記録などは残っていないため、これはあくまで想像の話に過ぎない。

【オークアイランド伝説:考察2】キャプテン・キッドが求めた「テンプル騎士団の伝説」

【オークアイランド伝説:考察2】キャプテン・キッドが求めた「テンプル騎士団の伝説」
ここまでは、キャプテンキッドとフリーメイソン、テンプル騎士団に何らかのつながりがあり、キッドがオーク島に隠したのは「キリストの聖杯」ではないのか?という話だ。

しかし、キッドがフリーメイソンだったという記録は残っていないため、この説は薄い。

そこで調べていくうちに、とある“真実”に辿り着いた。

テンプル騎士団のシンボルが刻まれた石

テンプル騎士団のシンボルが刻まれた石
オークアイランドには、いたるところに奇妙なシンボルが刻まれた石が見つかっている。

いたずらで掘られた比較的新しい石も多いため、ほとんどは偽物と言われているのだが、とある石を研究した結果、とても古いもので本物のシンボルが掘られた石が発見された。

それが「テンプル騎士団のシンボルが掘られた石」である。キャプテン・キッドがオークアイランドに足を踏み入れた時代は既に、テンプル騎士団は崩壊しており、その存在は伝説となっていた。

にも関わらず、オークアイランドにはたしかにあったのだ。テンプル騎士団が印したシンボルが。しかも、見つかったのはそれだけではない。なんとこんなものまで発見されている。

ローマの剣出典:呪われた島オーク・アイランドと財宝の謎 シーズン3 #21 ノーランの十字|U-NEXT

ローマの剣。

そう、テンプル騎士団が使用していた剣である。これも、現在の研究で「本物」であることがわかっており、テンプル騎士団がオークアイランドに訪れていたことを示している。その証拠は、たしかにそこに存在していたのだ。

オークアイランドは「聖杯が眠る地」?

オークアイランドは「聖杯が眠る地」?
テンプル騎士団は、処刑された総長ジャック・ド・モレーの意志を継ぎ、キリストの聖杯を隠したと言われている。キリストの聖杯には強大な力が宿っており、その力が他の手に渡るのを恐れたからだ。

そして、テンプル騎士団が故郷を追われた時代、オークアイランドはこの世の最果てとも言える場所であり、聖杯を隠すにはこれ以上無い土地だ。また、テンプル騎士団曰く「悪名高い島に宝物、遺物を埋めた」とも言われている。

これはやがて伝説となり、後世に語り継がれることとなった。

オークアイランドこそ海賊たちの「宝島」?

オークアイランドこそ海賊たちの「宝島」?
時は流れ、海賊時代のオークアイランドへ。

当時のオークアイランドを訪れたのは、キャプテン・キッドだけに留まらない。かの有名海賊「黒髭」もまた、オークアイランドを訪れたと言われている。「悪魔か自分以外見つけることのできない場所」に財宝を埋めたと言ったのは、有名な話だ。

これは、テンプル騎士団の「聖杯伝説」を追いかけた海賊たちが、オークアイランドを目指したと考えれば、全て納得のいく説となる。フリーメイソンのシンボルが刻まれているのも、聖杯が眠る地となれば不思議ではない。

キャプテン・キッドや黒髭など、名だたる海賊が訪れるオークアイランド。その真実は、聖杯を求めた海賊たちの「夢」だったのでないだろうか。

まとめ:オークアイランドに眠る謎

ここまで書いてきたが、他にもオークアイランドには多くの説が流れている。

  • マリー・アントワネットの財宝が眠っている
  • シェイクスピアが隠した財宝

しかし最近の研究では、このオークアイランドに存在する奇妙な穴は、ただのシンクホールだろうと言われている。

死人を出すことになったトラップも、自然の現象として説明がつくようだ。がっかりする人もいるだろうがまだ早い。

オークアイランドの穴の中

これは、1970年代に行われた調査で撮られた、穴の中だ。カメラで穴の奥深くまで覗いてみると、そこには「切断された手と宝物らしきもの」が写っていた。

人間が入るのは不可能であり、写真も不鮮明なため決定的証拠とはならず、調査費用や法的問題もあって調査は断念されたものの、一つ決定的なことがある。

それは「誰も宝の存在を否定しない」ということだ。いや、できないと言ったほうがいいのかもしれない。

信じるか信じないかは、あなた次第です。

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