今日の都市伝説は。
昨今世界に広がり続けるパンデミックですが、これによって人類は進化すると言われているんです。
というわけで、今日はパンデミックと人類の進化について触れていきたいと思います。
人類史から見えるコロナとの向き合い方
7月に入ってから再び感染者が増加傾向になり、世界に広がるコロナの驚異は衰える気配すらありません。しかし、歴史に目を向けてみると、人類は感染症のパンデミックを経験することで進化してきたと言っても過言ではないんです。その歴史とは、いわゆる「スペイン風邪」や「ペスト」「天然痘(てんねんとう)」など。コロナよりも凄惨な被害をもたらしたウイルスはいくらでもありました。
人類の歴史はホモサピエンスから進化して20万年程度と考えられていますが、この歴史の中で暮らしていた孤立した集団全員を死に追いやり、誰にも気づかれぬまま消えていったウイルスも必ずあったはずなのです。特に大きな被害をもたらした中世のペストでは、世界人口の4人に1人が死亡したとも言われており、その人口減少がもたらした社会への影響は凄まじいものでした。今僕たちの地球で起きているコロナパンデミックは、これほどの被害はないものの、かつてのパンデミックとおなじように社会が変わるきっかけになるのでは、と言われているのです。
というのも、今の世の中では「早く以前の生活に」という人が大勢ですが、コロナが終わっても、もう元の世界に戻ることはありません。その理由は、現在の地球上のありとあらゆる生物が、互いに寄生しあって共生しているからという。
行き過ぎた寄生社会
これは、「書籍:疫病という世界史」で語られてた内容で、寄生には2種類の寄生があります。
これは「ミクロの寄生・マクロの寄生」と呼ばれ、ミクロの寄生とはヒトと大腸菌のように互いを助け合っている関係。ヒトは宿主となり大腸菌を生かし、寄生生物である大腸菌は宿主であるヒトを殺さず生かすという関係性。しかし、突然変異によって「病原性大腸菌」のような脅威が生まれることがあり、これは、自然界では常に起こるもの。
対してマクロの寄生とは、人間が狩猟生活から農耕をするようになり、人間間で格差が生じた結果、王が誕生。その権力と力で農民を守る代わりに、作物を上納させることでお互いに寄生し共存すること。
このように、人類は進化を続けてきました。狩猟生活から農耕生活へ。放浪生活から、定住をはじめ集落を形成。農耕で貧富の差が広がり、権力者が管理する安全な農地にはたくさんの人が集まります。産業革命が起きると、人は都市部へと集中するようになりました。
日本の江戸時代でも、藩ごとに全国均等に散らばって栄えていたのが、明治維新を機に文明が発展。人々は東京へ密集。それに伴う地方の衰退や、過度な密といった「文明発展の陰」の部分から目を逸らし、ここまで発展してきたのが人類です。
それが、今回のコロナにより「ソーシャルディスタンス」「3密」「リモート化」などの、新たな進化の方向を目指すことに。
コロナが導く「発展」の問題
コロナの影響は、医療分野の大きな問題も露呈させています。これまで行われてきた、医療進化のため「細分化」。専門性を高めるため、あらゆる分野に医学を細分化することで、その進歩を加速させてきたのです。
それが、この急激なパンデミックにより、対応力に欠けるというデメリットが露呈。急激な社会の変化に対応することができなくなった。行き過ぎた細分化、専門性の落とし穴を直視せざるを得なくなったのです。
では、僕たちはどうするべきなのか。答えは1つ。このパンデミックは地球規模で起こっていること。となれば、当然「地球規模での対応」が必要になってきますよね。しかし、世界はどこも「自国ファースト」であり、それぞれが足を引っ張り合い、解決に向かう兆は全く見えてきません。
だからこそ、今人類は新たなステージへと進化するときが来たんです。今までとは違った価値観、新たな日本、新たな世界、新たな地球を考えていかなければいけなくなった。これは、国が抱えている問題ではなく、地球上全ての人類に課せられた課題。これまでの非常識が常識となった今、人類としての新しい生き方、新しい社会を作っていく時代が、ついにやってきたということなんです。
今人類が直面している大きな壁”コロナウイルス”は、もしかすると、新しい人類への扉となるかもしれません。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
コメント