【北センチネル島】世界一危険な立ち入り禁止の島「世界最後の秘境」

まるでパイレーツ・オブ・カリビアンに登場する民族のような、恐ろしい話が実際に存在します。

パイレーツ・オブ・カリビアンに登場する民族

2018年11月、事件は起きた。キリスト教を布教しようと試みた若い宣教師が殺害されたのです。

一体、彼に何が起きたのか?

今回は、そんな世界一恐ろしい島と呼ばれる「北センチネル島」について、紹介していきます。

目次

北センチネル島の部族とは?

北センチネル島の部族とは?

インド洋に浮かぶ小さな島「北センチネル島」には、現代の文明社会と接触することなく、石器時代のような生活を営む部族「センチネル人」が生活しています。

センチネル人は、地球上でも最も孤立した狩猟採集民族で、いつからこの島に住んでいるのか、人口は何人いるのかなど、正確な情報は何もわかっていません。数万年前にアフリカから移住してきた民族であろうという仮説がある程度です。

また、センチネル族は弓の名手としても有名で、数少ない彼らの姿を収めた写真の多くが、弓を掲げ威嚇する姿ばかり。これは、島に近付いた部外者を攻撃し追い返すためで、過去に接触を試みた人は皆、槍と矢の雨が降ったと語っている。

北センチネル島で起きた「実際の事件」

北センチネル島に接触を試みた人は数多く、凄惨な事件となった出来事も少なくありません。

でも、この記事を書いていて思ったのは、本当に恐ろしいのはむしろ文明人の方で、彼らはただ自分の身を守ろうとしているだけな気もします。

そんな目線も持って、続きを読んでみてください。

センチネル族の撮影に成功した「ナショナル ジオグラフィックTV」

TV番組の「立ち入り禁止区域の調査企画」みたいな番組って、だいたいがヤラセだったり、引っ張るだけ引っ張って結局何も映ってない。みたいなケースが多いですが、これは違います。

1974年、アンダマン諸島のドキュメンタリー番組を製作していたナショナル ジオグラフィックTVのディレクターが、センチネル族によって投げつけられた槍で死にかける事故が発生。

この時、番組制作に同行した写真家ラフバー・シンさんは咄嗟にカメラを構え、センチネル族の撮影に成功。

白い砂浜で弓と矢を掲げて小躍りするセンチネル族の戦士たちの姿

白い砂浜で弓と矢を掲げて小躍りするセンチネル族の戦士たちの姿を、世界に公表しました。それから数十年が経った今でも、この写真は危険なセンチネル族の象徴となっています。

殺された二人の漁師

こちらは、2006年に起きた恐ろしい事件です。

被害にあった二人は漁師で、船で仮眠を取って休憩していました。しかし運悪く、船が流されてしまったのです。そのまま北センチネル島の砂浜に漂着し、それに気づいたセンチネル族はすぐに二人を殺害。

さらに、遺体を回収しにヘリコプターが島への着陸を試みましたが、部族の放つ無数の矢によって回収は断念。二度と二人の遺体を見ることは叶いませんでした。

一説では、このセンチネル族は食人文化があるとされ、二人は既に食べられてしまったのではという噂も囁かれているそうです。

北センチネル島にキリスト教を布教しようとした宣教師

ジョン・アレン・チャウ
この事件の犠牲者「ジョン・アレン・チャウ氏」は、現地に住む友人の紹介で、北センチネル島に連れて行ってくれる案内人を雇い、島に侵入。

目的は、センチネル族へキリスト教を布教するためだったそうです。それより命を大切にしてほしい…(笑)

また彼は、最初に北センチネル島への上陸を試みた際、日誌をつけていたそうなんです。その中には、

「主よ、サタン(悪魔)最後の砦であるこの島の人々は、あなたの名前を聞く機会もなかったのでしょうか。彼らはなぜ、こんなにも身構え、敵意を剥き出しにするのだろう?」と、自分が歓迎されなかったことに失望した内容が記されていたそうです。

また、チャウさんは北センチネル島への上陸に二度失敗しており、11月14日の夜に、島への3度目の接近を行いました。この時チャウさんは、インドの法律で、北センチネル島への接近は違法であることも、また自分が殺害される可能性があることもわかっていたんです。

最後の日誌には、上陸前に見た夕陽について「これが最後の夕陽か」と記されていました。

最初の接近では、頭上に掲げた聖書を射抜かれ、二度目は「私はあなたを愛し、イエスはあなたを愛します」と話しながらセンチネル族に接触を試み、3度目で島に上陸、殺害されました。

この時、北センチネル島へチャウさんを送り届けた漁師曰く「チャウさんの遺体を部族の人々が引きずっているのを見た」らしいです。

北センチネル島に近付いたのが悪い

北センチネル島に近付いたのが悪い
この北センチネル島の恐ろしい事件から、多くの人がセンチネル族を「悪」として考えますが、どうなんでしょう。

実際、センチネル族はその生活形態から、外界の人間が持っているウイルスへの抵抗力が皆無で、もしもこちらの文明が接触を強行すれば、ウイルスの蔓延により全滅する恐れが高いんです。

そのことから、インド政府もこれまで何度か接触を図ってきたものの、お互いに悪い結果にしかならないため、島への立ち入り、民族への接触を固く禁じています。

にも関わらず、自分勝手にキリストを布教しようとウイルスだらけの身体で島へ潜入。センチネル族からしたら、恐怖でしかないですよね。まあ、誰が悪いとかの話では無いんだろうけど、この中で1番悪いのは、やっぱり島へしつこく近付いた本人なんじゃないかな〜と個人的には思います。

まあ、寝てたらセンチネル島に漂着しちゃった二人は、もうなんというか…かわいそうとしか言えませんが…。

どうですか?あなたは行ってみたいな〜なんて、思いました?

参考:
北センチネル島とは? 上陸しようとした宣教師殺害。現代社会との接触を拒む「世界最後の秘境」

宣教師を殺害したインド孤立部族、侵入者拒む歴史

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