1959年1月23日、ロシアで起こった事件のお話。
世界的に有名な「ディアトロフ峠事件」をあなたはご存知だろうか。
この事件は、あまりにも説明のつかないことばかりで、事件から60年経った今でも真相は明らかにされていない。
ディアトロフ峠事件の概要
ロシアのエカテリンブルクにあるウラル工科大学の学生9人と指導員1人の合計10人のグループが、スキーと登山をしに極寒のウラル山脈に入り、そのまま雪山で亡くなっていた。雪山での遭難事故などはよくある話だが、この事件はそうではない。その死に方があまりにも不審であり、科学では解明できないものばかりだったのだ。
それがコチラ。
- 内側から破られたテント
- 全身骨折した遺体
- 舌が抜かれていた遺体
- 放射能に被爆した遺体
- 眼球をくり抜かれた遺体
- 大量出血で亡くなった遺体
- 極寒の雪山で全裸になっていた遺体
誰が見ても雪山で遭難した遺体とは考えられない死に方をしている。
これをソ連当局は「未知の自然の力」によるものとし、それ以降情報を開示することはなかった。
あまりにも衝撃的で不可解なこの事件は、瞬く間に世界中を駆け巡り、秘密の軍事実験説からイエティ遭遇説まで、さまざまな憶測や陰謀論が囁かれている。実際この9人の死因について検索調が検討した説の数は75にまでのぼったそうだ。
ディアトロフ峠事件の真相解明「人を狂わせる恐怖の竜巻」!?
実はこの時、ディアトロフ峠事件付近でミサイル実験が秘密裏に行われており、事件当日も不思議な光の目撃証言があがっていた。
しかし2019年になって、アメリカの映像ジャーナリスト「ドニー・アイカー氏」がこれまで浮上したさまざまな説を検証した結果、竜巻が原因の可能性が高いという検証結果が出された。
この時導き出された結論が、「ヘアピン渦」という超低周波音を伴う強烈な竜巻であり、この低周波音には恐怖や不安、イライラを誘発する効果があると言われている。そのため、低周波音によってパニックを起こした若者たちが、テントを破り外へ飛び出し、変死体となったという説だ。
舌がなくなった遺体なども、壊死したと考えれば不自然ではないという。
ロシアの根拠なき主張「雪崩と断定」
近年、ロシア当局はこの事件の再調査を行った。この事件に対する関心が高まったこと、根拠のない突飛な仮設などが蔓延したためである。
そして2020年、ロシア連邦最高検察庁から結論が出された。「原因は雪崩によるものと断定」とのこと。雪崩によって、全ての遺体から雪の重みで潰されたことを示す損傷が見られたと公表し、操作は形式上の終了を迎えた。
「ディアトロフ峠事件」に残された不可解な点
しかし、この事件は雪崩では明らかに説明がつかないのである。
そもそも、事件の現場となった山は傾斜が緩く、雪崩が起きるとは考えにくいこと。鈍器で殴られたような遺体の損傷に説明がつかないこと。
そして何より、雪崩が発生したという記録も存在せず、どのように雪崩が発生したのか明確な説明も一切なしで、その公表内容は明らかに科学的な根拠に欠ける内容だった。
遺族側の弁護団も、この発表にはさすがに納得がいかないとのことなので、まだまだこの「ディアトロフ峠事件」が一件落着する日は来ないのでしょう。
あなたはこの事件、どう思いますか?
信じるか信じないかは、あなだ次第です。
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